「さいたまSTEAMS教育」を引っ張る気概
【校長メッセージ】「さいたまSTEAMS教育」を引っ張る気概
本校ではすべての生徒が3年間で課題研究「STEAMS Time ⅠⅡⅢ」に取り組みます。1年生では「STEAMS TimeⅠ」として「情報」「英語スキルトレーニング」「探究基礎」を学びますが、今回はその一部の「探究基礎」を紹介します。これは、生徒たちが自然科学系、スポーツ系、人文学系、社会科学系等の内容の基礎研究講座5種目から3種目を選択して、1種目2時間分のミニ課題研究を計6時間行うものです。そして、最終的に体験した基礎研究講座から1種目選択して、ポスターを作成してプレゼンを行います。これらを通して、生徒は主体的な学びを促すための基礎的・基本的な考え方や態度、方法を学んでいきます。
さて、11月21日(木)にさいたま市立学校の教職員が一斉に研修を行う「市教研」があり、本校も市立の小中学校や高校の先生方に授業を公開しました。参観された先生方から「体育のラボの研究が面白かったです。自分たちの日頃行っている部活動に関連したテーマを設定し、その上で自分たちのスポーツに還元される研究を行っていたのが印象的でした」「生徒がタブレットを当たり前のように使いこなし、発表用資料を作成したり、問題を解いたりしていて、中学校でも生かせそうなことが多々あり、大変勉強になりました。また、STEAMS Timeの高校での取組を知ることができ、中学校でも積極的に取り組んでいくことが必要だと感じました」「生徒達が自分自身で、研究テーマを見つけ課題解決のために試行錯誤していることに感動しました。中学校でも、是非やりたいと感じましたが、実験装置の有無や生徒間での基礎学力の差が大きいと難しいのが現状です」と感想をいただきました。
授業参観後には1時間ほど研究協議の時間を設け、本校の教員8名と参観者でSTEAM Timeの取組について意見交換を行い、大変有意義な時間となりました。余談ですが、出身中学校でお世話になった先生が授業を参観し、本校の在校生に「がんばって!」と激励されていたのは微笑ましい光景でした。
最後に、さいたま市では「さいたまSTEAMS教育」を推進し、各小中学校で「STEAMS Time」を実践しています。小中高12年間の学びの連続性という意味でも、本校がSTEAMS Timeを推進し、牽引していく意義は大きいものであるし、使命感を感じながら全校生徒と教職員が一体となって実践しています。中学・高校を円滑に結ぶこと、子どもたちの主体的な学びを促すことなど、STEAMS教育のすそ野を本校から粘り強く広げていきたいです。