SSHインドネシアサイエンス研修3
SSHインドネシアサイエンス研修3
インドネシアの連携校であるペトラアシティア高校を訪問しました。ペトラグループの中では一番新しい学校です。
昨日と同じバディに集まっていただき、水をテーマとしたサイエンスプログラムに取り組みました。すでにバディと仲良くなっている生徒は、たくさん話しかけている様子が目立ちました。ニックネームで呼ばれたりしている生徒もいて、和やかな雰囲気の中でプログラムを進めることができました。
午前は、本校の英語教員が講師となり、水を活用する方法についてディスカッションを行いました。人が生きていくのに必要不可欠な水は、直接飲んだり、調理に使ったり、洗濯をしたりと生きるために使っているけれど、他の利用方法はないのか。
新しい価値を見出し、水と何かを掛け合わせたような使い方が出来ないかということを話し合いました。お互いに意見を交換し、発表資料を作成していく過程では生徒たちから次々とアイデアが出され、高い熱量をもったスライド資料が出来上がりました。
水上の市場を作ることで土地がないところでも街を作ることができるというアイデアや、いっそ水中に村を作り、海流を利用して電力を全てまかなうというアイデアが発表されました。
また、本校の音楽教員が講師となり、御礼も兼ねて日本の歌を一緒に歌うプログラムも行いました。日本の小学校でもよく歌われているbeliveと世界に一つだけの花を本校の生徒が教えながら歌いました。歌詞の内容に感動し、ちょっと間違っても落ち込んでも自信を持ってやっていこうという気持ちになったと話してくれる先生もいました。気持ちを共有できたような温かい時間でした。
午後は、インドネシアの民族楽器を体験させていただきました。ガムランという鉄琴、銅鑼、太鼓など打楽器を中心とした伝統音楽を奏でる貴重な体験をさせていただきました。鍋のような形状の楽器もあり、どうやって独特な音色が出ているのか不思議な様子で演奏している生徒もいました。
今回は演奏体験が中心でしたが、日本の楽器の仕組みとの違いについて考えることができました。鉄板から少しずつ形状を整えていけば、もしかしたら日本でもこの楽器を作ることが出来るかも知れません。鉄板の厚みや大きさを変えながら、オシロスコープで音の周波数を調整していくような研究は案外面白いと教員同士でも話題になりました。これは、オンラインでも出来そうなので、今後の研究のアイデアとしたいと思います。
クロージングセレモニーでは、ペトラ高校のみなさんからたくさんのお土産をいただきました。全員にお揃いの制服もプレゼントしていただきました。ペトラグループの理事長さんと教頭が、インドネシアと日本の教育の違いについて情報交換をする場面もありました。インドネシアは45分授業が基本であり、週に40コマほどあるそうです。8時間授業が基本ということですね。また、日本は1クラスは40人程と伝えたら、インドネシアは30人だそうで、日本との違いに驚かれていました。今後も親交を深められるといいなと感じています。
明日は、マングローブ林や植物園に行きます。現地フィールドワークとして、水をテーマとした実験や観察を行い、データ収集をしたいと思います!