SSH福島フィールドワーク
10月26日(木)~27日(金)に1泊2日で「SSH福島フィールドワーク」を実施しました。1年生14名,2年生4名、計18名が参加しました。コロナ禍での中断を挟み、今年度で4回目のフィールドワークです。
福島では現在でも帰還困難区域が存在し、当時のまま手つかずの地域も存在します。福島第一原子力発電所の廃炉作業が完了するまであと20~30年かかるとされています。最近メディア等で大きく取り上げられたALPS処理水の海洋放出についても完了まで同様の年数をかけることが想定されているようです。
この問題を解決していくのは、今の高校生の世代である可能性が高いです。しかし、本校の1,2年生の約半数は東日本大震災発生当時の記憶がなく、まもなく高校生全体が東日本大震災後に生まれた世代になります。まずは高校生が福島の現状や課題を知り、実際にどのようなことが現地で行われているのかや、自分たちにできることを考えるということを目的にこの取組を実施しました。
フィールドワークに先立ち、経済産業省の方をお招きして事前学習を実施しました。ここでは福島第一原子力発電所の廃炉やALPS処理水に対する国の方針,政策について学習しました。
現地でのフィールドワークでは富岡町役場,東日本大震災原子力災害伝承館にて現地の方の話を聞き、東京電力廃炉資料館,福島第一原子力発電所にて東京電力の方の声を聞きました。最後にふたば未来学園を訪問し現地の同世代の高校生の話を聞くことで、様々な立場から福島の現状を知り、考えを深めることができました。特に「復興とは何か」という問いに対して生徒たちは深く考えることができたように思えます。
今後は事後学習として市内中学校へ訪問し、中学生との意見交換等を計画しています。