SSH 2024.05.17

理化学研究所実習を実施しました!

6月20日(火)埼玉県和光市にある理化学研究所で有機合成化学の実習を行いました。

 

理化学研究所の機能合成有機化学研究チームの研究員の方々に全面協力をいただき、実際に研究チームで行っている研究手法で実験をさせていただきました。

 

生徒は高校1・2年生ということもあり、有機化学に関する知識は乏しかったのですが、実験を始める前に「有機物を合成するとはどういうことなのか」「触媒はどういう役割をするのか」という内容の講義をしていただき、化学の知識を深めることができました。

 

講義の後は、研究員の方がつきっきりで実験の補助をしてくださいました。濾紙の折り方や電子天秤の使い方をはじめ、実験をやるときの心得もとても丁寧に教えてくださり、生徒も安心して実験に臨むことができました。

 

実験のおわりには、ガスクロマトグラフィー(GC)や核磁気共鳴装置(NMR)といった普段学校では見られないような装置も使わせていただき、自分たちで作ったサンプルの分析もさせていただきました。

 

実験終了後のミーティングでは、生徒の質問に答えてくださり、有機合成化学の魅力や研究員の方のお仕事、私生活にいたるまでお話ししてくださいました。

 

帰り道「将来、研究員になりたくなった!」という生徒がいるほど、今回の実習は、高校の授業だけでは絶対に経験することのできないかけがえのない実習になりました。

― 謝 辞 ―

理化学研究所機能合成有機化学研究チームのラウレアン・イリエシュ先生をはじめ、所属チームの研究員の方々には大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

  • 和光市の理化学研究所はニホニウム(元素記号 Nh 、原子番号 113 )の合成に成功したことで一躍有名になりました。
  • 研究チームリーダーであるイリエシュ先生に有機化学の講義をしていただきました。
  • 生徒三人に対して、お一人ずつ研究員の方がサポートしてくださいました。
  • クリーンベンチ内での作業も初めてでした。
  • ミリグラムのずれもないように、試薬を取り分けるのも慎重に行いました。
  • 有機溶媒精製装置から、必要分の有機溶媒を取り分けました。
  • シリンダーの持ち方、引き方にも研究員の方の熟練の技が光ります。
  • ガスクロマトグラフィー(GC)でサンプルの成分を調べました。
  • エバポレーターで余計な溶剤を気化させて除去しました。
  • 核磁気共鳴装置(NMR)でサンプル内の目的物の収率を測定しました。
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