校長メッセージ 2023.06.21

千葉臨海フィールドワークと秩父ジオパーク

【校長メッセージ】千葉臨海フィールドワークと秩父ジオパーク

 

校長として4月から着任し、早や3か月。改めまして、校長の根岸君和と申します。本校では様々な教育活動を展開し、生徒がいろいろな学びにチャレンジしています。その中で生まれた問いや気付きについて、また、本校の様子について、校長からの「メッセージ」として発信してまいります。

さて、第1回目です。私は6月9、10日に千葉県館山市での「SSH臨海フィールドワーク」、6月15日に埼玉県長瀞町での「SSH秩父ジオパーク」に、それぞれ生徒を引率しました。生徒たちは、まず、普段見慣れない海の大きさや川の絶景に感動し、そして、生き物の生命の素晴らしさに感動の連続でした。企画・運営している教員が嬉しくなるほどのリアクションでした。

そこで、私は「子どもたちの感動体験を、高校時代にも多く生み出すこと」が必要であることをより強く感じました。高校時代は多感であり、貴重な3年間です。その感動は将来、忘れることができない体験の記憶として残ることでしょう。

でも、それだけではもったいない。「SSH秩父ジオパーク」で、埼玉県立自然の博物館の学芸員さんが、「生徒の皆さんは荒川の岩畳を初めて見て、オッーと声をあげたでしょう。でも、そのまま見えた景色の感動だけではなく、この地形の地層や地質、岩石などの成り立ち、背景を知るともっと見える景色が違いますよ」と。(ちなみに、その学芸員さんはNHKのブラタモリにも出演し、タモリさんに説明されていた有名な方でした。)

つまり、「感動」だけではもったいない。さらに、物事を多面的な視点から見たり、背景を考えたりして、深堀りしていくプロセスで、子どもたちが自ら考えたり、教員等が助言したりすることで、感動体験と強力に結びついて、深い学びへと深化していくのだと。参加生徒たちは、フィールドワークの始めと終わりでは、見える景色が違っていたようです。

生徒たちはこれらの経験をもとに、今度は小・中学生に教えたりします。また、フィールドの舞台が日本から海外に移り、どんどんスケールが大きくなっていきます。子どもたちの感動と深い学びの連続性が見られることを、今後も楽しみにしています。

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