早稲田大学 斎藤恭一先生をお招きして大学模擬講義を行いました
令和4年度 SSH大学模擬講義 対象 1年生 令和4年10月26日(水)本校視聴覚室
【演題】『課題解決型の大学の研究「吸着繊維ガガ」〜 理系こそ、国語と英語 〜』
【講師】斎藤 恭一 教授 早稲田大学 理工学術院 客員上級研究員(研究院客員教授)
今年度も早稲田大学 斎藤恭一先生をお招きして大学模擬講義を行いました。
齋藤教授の研究室で放射生物質を含んだ汚染水から放射性物質を除去できる「吸着繊維ガガ」を研究開発した。吸着繊維ガガは現在、東電福島第一原発で起きたメルトダウン事故に伴って大量に発生した汚染水処理に役立っている。講義の内容は、吸着繊維の仕組みやこの研究までの過程を講義していただいた。更に、新しい研究を世の中に知ってもらうためには、論文、特許、そして解説記事を書く必要があり、理系では理科だけが必要なのではなく、国語と英語が必須ということを強く訴えてくださった。
≪以下は生徒の振り返りです≫
・「今まで受けた講義の中で1番ユーモアのある楽しい講義でした。せっかく時間とお金をかけて作った開発品が、企業や社会の所謂大人の事情によって世に出回ることが無いのは勿体ないと感じる反面、今回のような講義だとそのような裏話を聞くことができるという優越感に嬉しさも感じました。自分は現在、理数科に所属してるけど文系が得意と言う何とも言えない立ち位置にいます。まだ大学のことを多くは知らないけれど、理系で得た知識や感覚は自分の将来を面白いものにしてくれるのではと今回の講義で感じました。これからの授業は文理問わず真剣に取り組みたいと思います。」
・「斎藤先生の話を聞いて一生懸命にやるのではなくて、真剣に取り組むことが大切だということを知りました。これからの学校生活で勉強に活かしていきたい。何事にも取り組める人になりたいと思いました。」
・「努力はたくさんすれば良いのではなく、方向性と方法論が大切だということが分かった。目的を持って部活や勉強をしようと思った。点と点が繋がることがあり、その時が大事だと知った。自分は理系だと思うが理系だから国語や英語が苦手なのはしょうがないと逃げるのでは無く、理系だからこそ国語や英語をちゃんと勉強しなければならないと思った。」
・「自分の将来についてまだ具体的な目標がなかったことに自信がなかったけれど先生の言葉を聞いてなんとなく安心しました。どちらかと言うとわたしは難しいことがあると逃げてしまうので、何もせず挑戦しないままではなく失敗してでも挑戦するということを心がけていきたいです。また、今日の話を聞いて大学についての興味が湧いてきたので普段の授業から真剣に話を聞くことを意識して頑張っていきたいです。」
・「GAGAが作られる過程にあったいろんなエピソードやチャレンジして成功したり失敗したりした経験を教えてもらいとても勉強になりました。そして、今の私たちが出来ること、やった方がいいことなども教えてもらいました。また、キッコーマンの闇を知れて面白かったです。」
・「最初はすごくむずかしい内容だと思っていたので、意欲的に参加できるか不安でした。しかし先生が駄洒落を交えたり、分かりやすく話してくださったので、すごく身近に捉えることができました。まだ全然夢が決まってなかったのですが、先生が「それが普通だよ」と言ってくださったので、すごく安心することができました。今回の講義も踏まえて、大学を選んでいきたいです。ありがとうございました。」
文責 大塚寿