SSHインドネシアサイエンス研修4
SSHインドネシアサイエンス研修4
最後のプログラムとして、マングローブ林と植物園に行き、現地の環境について調べるフィールドワークを行いました。
午前はマングローブ林へ行きました。マングローブ林は汽水域という川と海の水が混ざるエリアにあります。マングローブは、根が複雑に張り巡らされるので、防波堤の役割をしたり、川から海にゴミが出ないようにキャッチする網の役割をしたりするのだそうです。今回は、マングローブ林が維持されるように、植樹もさせていただきました。大きく育つように祈っています。
また、汽水域の環境調査として、気体検知管を用いた空気の調査、水質検査用の試験紙を用いた水の成分調査などを行いました。水をすくって観察したところ、エビのように動きまわる生物の観察もできました。持参した携帯顕微鏡で藻なども観察できました。今までのSSHサイエンス研修で調査した他の国の結果と比較しながら分析を進めたいと思います。
午後は植物園へ行きました。非常に広大な施設だったため、観察出来たのは一部だけでしたが、それでも数多くの植物を観察することが出来ました。インドネシアは、赤道に近い国であり、乾季と雨季の2つの季節しかありません。サボテンやリュウゼツランなど、いわゆる南国でよく見かける植物はもちろん、竹の仲間があったり、世界一大きな花として知られるラフレシアがあったりと勉強になりました。日本の植物園のようにハウスで管理している訳ではなく、地植えで管理しているところも勉強になりました。また、日本で自生している植物も見られ、日本の熱帯化が進んでいる可能性についても考えさせられました。
明日はいよいよ帰国です。
少し離れた別の島ですが、インドネシアのレウォトビ火山が噴火しています。現地訪問団に直接の影響は出ていませんが、最後まで安全に研修を終えたいと思っています。