北高の様子 2024.07.15

【1年生】「福島復興探究学 講義」 を実施しました。

本校では2011年3月に発生した東日本大震災および福島原発事故の影響を受けた福島県東部(浜通り地区)における現状の分析・問題解決に必要な技術革新や社会への取り組みを考えることを目的とした実践として「福島復興探究学」を実施しています。

 

高校1年生は、震災当時の年齢が2,3才ということもあり記憶のない生徒がほとんどです。福島復興探究学の初回にあたるこの講義では、震災を覚えていない生徒に、まずは震災当時の日本や福島の様子、原発事故について知ってもらおうと、福島県出身の教諭が講義を行いました。

 

東日本大震災について、耳にしたことはあっても詳しく知らなかった生徒は、震災の悲惨さを物語る津波発生直後の写真や、放射線の被害状況の統計データなどを目にするたび心を痛めている様子でした。

 

講義の途中では、中間貯蔵施設に年々運び込まれていたフレコンバッグに注目し、除染土の県外への搬出はどうするべきか意見を交わし合う場面もありました。

 

 

 

震災から12年と4か月経った現在、福島の抱える問題はなんだろう?

 

 

埼玉県の高校生である自分たちにできることはなんだろう?

 

 

原子力発電は善悪のどちらだろう?そもそもどちらかに決められるものなの?

 

 

 

この講義をきっかけに、復興に向けて多くの疑問や課題に気が付くことができたと思います。今後の福島復興探究学では、それらの疑問や課題をさらに追究し、深化を図ります。

 

 

以下、講義後の生徒向けアンケートより一部抜粋

 

[質問]

今回の講義を通じて、福島県の被災地に対する考え方や感情に変化はありましたか?変化があった場合は具体的にどのように変化があったか教えてください。

 

[生徒回答]

今回の講義を通して、福島県の被災は過去の出来事で済ますのではなく、現在進行形で考え続ける必要があると感じた。また、過去に起きた出来事を伝承し、語り続けることが大切だと思った。

 

正直私達にはあまり関係がない話だと思っていたし講義を受ける前は、具体的に何が問題になっているのか、わからなかったが、今日講義を受けて東日本大震災後の福島の生い立ちについて知れたし、現状で問題視されている部分はどこなのか詳しく知ることができた。これは福島の問題だけではなく、日本全体もしくは世界単位で関わって行かないと解決しない問題なのだと感じた。被災地の人たちに悔しい気持ちは震災後10年以上経った今でもずっと残り続けているのだろうと思った。何か自分にできることを見つけ福島の復興に関わっていきたい。

 

具体的に今日学んで、除去土壌の最終処分場の問題や海洋放出の感情的な考え方など、さまざまな立場から見るとどれが正しいとは言い切れない難しい問題が多いということがわかった。私は原発は再稼働しないべきだと思っているけれど、すぐにやめられるわけではないんだなと思った。難しい答えのなかなか出ない問題だけど、だからこそ考えるのをやめてはいけないなと感じた。

講義の様子
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