SSHシンガポール・インドネシア研修
【校長メッセージ】SSHシンガポール・インドネシア研修
9月29日(金)から10月5日(木)まで、「SSHシンガポール・インドネシア研修」として、生徒17名を海外に引率してきました。すでに、本校のホームページに随時、様子を紹介してきましたので、私からは別な角度・視点からお伝えしたいと思います。
さて、今回の研修では様々なことがありました。例えば、「班別行動で、AIの道案内通りに目的地に行こうとしたら迷ってしまい、集合時刻に遅れそうになり、私を含めグループメンバーで1km弱をダッシュしたこと」「大きいマーライオンは工事中で檻に入っていて、小さいマーライオンの前でしか写真を撮れなかったこと」「空港の税関で写真を撮ってしまい、現地職員にすごく怒鳴られたこと」「インドネシアの現地の人に勧められた食べ物が辛すぎて大変なことになったこと」「インドネシアでは電線の位置が低く、観光バスの天井に何度も当たり、時に引っかかり、竹の棒で上に押しあげながら移動したこと」「ペトラ高校で早朝から動きのあるダンスをたくさん踊って元気が出たこと」「ペトラ高校の生徒のICT活用技術が素晴らしく、Canvaというプレゼン作成ソフトを利用して、デザイン性のあるプレゼン資料をサクサク創っていたこと」など、紹介しきれないほどです。海外では思い通りにいかないこと、想像以上のことを多く経験することができました。
そして、今回の研修の目的は「サイエンスに関わること」ですので、生徒たちは次の3つの問いについても探究しながら旅をつづけました。
①空気がおいしい、空気がにごっているなど、空気に関する表現について、気候や土地(景観)、生活様式から、日本と海外とを比較しながら述べなさい。
②飲める水と飲めない水(水道水)の違いについて、科学的根拠や五感、地形的な違いなどから、日本と海外を比較して述べなさい。
③近代におけるインドネシア、シンガポール、日本の発展について、歴史・経済・民族・政治などの視点から述べなさい。
これらの問いを探究した結果は、この後、事後研修にて明らかにしていきます。
最後に、生徒にどのような成長を促すことができたか。生徒は多様な「気づき」を通してメタ認知の視点を獲得できたか。生徒はAgencyの思考態度を身につけられたかを大切にしながら、プログラムを計画していました。今回の研修で、生徒は自分自身を大きく成長させられたことを実感していることでしょう。
来年度、より一層素晴らしいプログラムにできるよう頑張ってまいります。