「SSH臨海フィールドワーク」実施報告
6月1日(土),2日(日)1泊2日で千葉県館山市にある「お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センター」の施設をお借りして「SSH臨海フィールドワーク」を実施しました。このプログラムでは沖ノ島周辺の磯を利用した海洋生物の採集および分類、ウミホタルの採集および発光現象の観察、さらにウニの発生と観察などを研究センターの清本先生、吉田先生のご指導とTA(お茶の水女子大学 学生)2名のサポートの下おこないました。
実習後、このプログラムで学んだ内容をまとめ発表会をおこなう予定ですが、どのような発表が行われるのか楽しみです。
以下、生徒の感想です。
【沖の島 磯採集】 今までに見たことや触れたことのない磯の生物に直接触れることができて良かったです。ウニは棘があって触れられないと思っていましたが、意外と触れられて驚きました。普段は行かない浅瀬にはあんなにも沢山の種類の生物が生きていることを始めて知りました。梅干しイソギンチャクや、カメノテなどは岩の裏に生息していて、様々な場所に生き物は生息していることが分かりました。干潮のときと、満潮のときとでは、海面の高さが全く違っていて、驚きました。
【採集生物の同定作業(講義)】 生物の進化について授業で軽く聞いたことはあったが、詳しくやっていないので講義を聞いていて、進化の順番などその進化で止まっている生物をプロジェクターで見ながらだったのでとても分かりやすかった。
【採集生物の同定作業(実習)】 生き物の持つ特徴、生き物の模様や、大きさ、生息地、などを図鑑と照らし合わせて同定するのは難しかったです。図鑑に載っていなくて、より詳しい資料に載っていたウミシダを見つけたことはとてもうれしっかたです。
【海ホタルの採集と観察】 海ホタルの採集と観察ではよくテレビなどで見るような光景を実際に自分の目で見られたので良かったです。とても神秘的な光景で面白かったです。綺麗な青色で光っている海ホタルがミジンコのような生物でとても驚きました。
【沼サンゴの観察】 沼サンゴを見るのは初めてでしっかりと観察することができた。そしてこの沼サンゴ層は縄文時代からあることを知り地学や歴史にも少し興味がわいた。
【ウニの発生】 ウニの受精の瞬間を見ることができて、どんどん細胞分裂が行われていく様子に感動した。うにの子供から大人になるまでの急激な変化に驚いた(プリズム幼生のときは左右対象だったのに大人になると5放射性になるなど) 最後にウニの形になったものを顕微鏡で見たときには、形は肉眼でみたウニとほとんど同じだったが、大きさがとても小さく、大人の大きさになるまでもう少し見て見たいと思った。
【2日間の実習で学んだこと/今後の活動に活かしたいこと】
・ 生命の壮大さを実感しました。それぞれの生物が生きるために、子孫を残すために、発達した個体で生きているのが感動しました。人間が普通と思っていることが水中生物では珍しい、ありえないことで、人間のちっぽけさを感じました。インターネットなどが発展しているなか、自ら五感を使い自然と触れ合えてよかったです。自分の好きなこと、知りたいことをとことん追求しようと思います。身近な生物でも、調べていくと知らないことだらけだということを知り、それを追求する面白さを実感したので自分の意欲を大切にします。あと、生物をもっと大切にしようと思います。ウニの発生を見て、ウニにはウニの命があると改めて思ったので、普段食べる食べ物などを当たり前と思わないで、命に感謝します!
・ 2日間の実習で生物の発生の順序について学ぶことができた。生物は海から生まれたため海の生物は進化の証拠がわかりやすくどう進化していったか少し理解することができた。今後の活動では今回学んだ知識を活かしていろいろなことにチャレンジしてみたい。
・ 磯の生物だけでも沢山の種類の生物がいることを知った。生物は体を守るために擬態したり様々な工夫をしているように感じた。今回の活動を通して生物に対する興味が強まり多くのことを学べたので今後の事後学習や勉強などにも活かしていきたい。
・ 海は面白いと思った。生物学に興味を持ったのでもう少し深く学んでいきたいと思った。