「第2回 SSHオーストラリアサイエンス研修」がおこなわれました
7月24日(火)〜8月3日(金)の8泊11日の日程で「第2回 SSHオーストラリア海外研修」がおこなわれました。この海外研修は多数の参加希望者の中から英語面接などを経て10人(男子5人、女子5人:内普通科2名、理数科8名)が参加しました。
7月24 日(水)〜26 日(木)グレンワースバレーにて自然体験プログラムの実施
24日の夜、羽田空港に集合後、出国手続きをおこないオーストラリアに向け出発。そして、翌朝、オーストラリア・シドニー国際空港に到着、オーストラリア入国しました。その後、ニューサウスウェールズ州グレンワースバレーに移動しました。
グレンワースバレーでは現地ガイドから、オーストラリアに自生する植物をテーマにした特別講義を聞きました。講義後はブッシュウォークをおこない講義で話題となった植物が自然環境でどのように生育しているか直接観察し知識を深めることができました。さらにオーストラリアの固有種ワラビやウォンバットも見ることができました。
滞在2日目はアブセイリング(懸垂下降)をおこないながらオーストラリア大陸を形成している砂岩層の観察をおこないました。そして、午後は乗馬を行いながらユーカリ林の観察、夜は焚き火を囲みながら南半球の夜空を観測会と充実した1日を過ごしました。
7月27日(金)シドニーオリンピックパーク周辺の生物観察と環境調査
27日、シドニーオリンピックパークに移動し、パラマタ川の汽水域に生息する生物の多様性と植物分布の観察。そして、オリンピックパーク周辺の水質調査を実施しました。
午後はシドニー市内のホテルに移動し、翌週から始まるメナイ高校との共同プログラムに向けて予習を行いました。
7月28日(土)〜8月2日(木)ホームステイ開始
28日午前中、メナイ高校に移動しホストファミリーと初顔合わせ、初めは緊張した表情を見せていた生徒達も、ホストファミリーに暖かく迎えられすぐに打ち解けることができました。これから始まるホームステイに向けて期待が膨らむ1日となりました。
そして、生徒達は日々の生活をホストファミリーと過ごすことで日本と異なる環境と文化を肌で感じ、コミュニケーションの重要性を知ることができました。
7月30日(月)〜8月2日(木)メナイ高校で行われた共同研究プログラム”Model Global Stage”
今回の研修のメインとなる共同研究プログラム”Model Global Stage(MGS)”がおこなわれました。
MGSプログラムではメナイ高校の生徒2名と本校生徒1名がグループを組み、仮想の国となります。そして、与えられた条件をもとに各国の目標を立て、目標実現のために様々なイベントに取り組みます。現実世界でおこっている様々な話題をテーマにしたイベントでは、幅広い知識が要求されますが、事前学習で培った知識を生かし、本校生徒もメナイ高校の生徒と積極的に発言する姿を見ることができました。そして、コミュニケーションを重ねる内にグループメンバーと信頼関係を築くこともできました。
MGSプログラム後半は話し合った内容をポスターにまとめ英語によるポスターセッションが行われました。
このプログラムを通して両校の生徒が異文化の人とコミュニケーションを取るためのノウハウ、そして、互いに意見を深く理解することで信頼関係が生まれるということを学ぶことができました。
8月2日(木)〜3日(金)オーストラリア市内グループ別研修、そして、帰国
メナイ高校でフェアウェルパーティーをおこなった後、シドニー市内移動しショートトリップ。その後、シドニー国際空港に移動し、カンタス航空の夜行便にて帰国しました。
今回の研修ではコミュニケーションを取ることに難しさ、多様な人種と日本とは異なる生活習慣や文化を持つ人々と交流することの重要性を学ぶことができました。日本では決して経験することができない様々な体験は参加した生徒にとって将来の財産になることは間違いありません。